1分切り
2002年の冬の事でした。
それは33に乗ってすでに2年が過ぎようとしていました。
しかし筑波で1分を切る目標はまだ果たせていませんでした。
どこのサーキットでもそれなりのタイムは出るのですが、
車にまだドライバーが負けてる・・・。
そんな感じでした。
選ばれた人しか操ることを許されないのか?
自分には操る資格はないのか?
そんな自己嫌悪の日々でした。
しかしその日は来ました。
冬のある日、草レースでの時でした。
その日も予選で1分0秒013
相変わらず分切り手前での寸止めです。
いままで0秒ギリギリのところでの、あと一歩で分切り・・・
を何度も繰り返してきました。
筑波の一分フラットには魔物がいる!
そんな気さえしてきました。
でもこの予選のあと、自分の気持ちの中で何かが変わりました。
今思えば開き直りでしょうか?(w
その時までは何処か怖がっていたところがあったのだと思います。
でもこのレースの時は違いました。
「もう廃車になっても構わないから行くとこまで行っちゃえ!」
そんな気持ちでした。
レースでスタートから逃げて最終コーナーだけラインを変えてアタックモードに。
何があってもアクセルを抜かない!
そう決めて最終コーナーを立ち上がりました。
いざアタック開始。
車は今まで味わったことのない挙動を示します。
「あっスピンする!?」
と感じたところからも弱オーバーでグングンと立ち上がります。
最終コーナー立ちあがって縁石ギリギリ・・・足りない!ダートへ・・・。
でもアクセルを抜きませんでした。
絶対(車に)負けない!!
そのままコースに戻ってそのままアタックを続けました。
これほど集中して33にハンドルを握った事はなかったです。
そして今までとは何かが違うのはわかりました。
でも荒いだけ??勢いだけ??速い気がするだけ??
自分で何秒出ているのか見当もつきませんでした。
2周アタックしたところで、小林社長はじめPITの仲間達が、
押さえろ!ペースダウンしろ!!
とジャスチャーをしてます。
これ以上走って壊しても仕方ないしと思いペースダウン。
レースも無事終了してPITに戻ります。
また0秒台かな・・・?
でもどうでしょう?仲間は手を叩いて祝福してくれています。
タイムを聞いたらなんと
59秒3
素人初の筑波1分切りを達成した瞬間でした!
そしてこの33を少しは乗りこなせるようになったと思えた日になりました。
冬の寒空の下、応援に来てくれた仲間がシャンパンをかけて祝福してくれました。
